NHK杯2回戦 第16局羽生善治 棋聖 対 山崎隆之 八段
2018/07/17

NHK杯2回戦 第16局羽生善治 棋聖 対 山崎隆之 八段
NHK杯です。
羽生善治棋聖の登場です( *´艸`)
対するは山崎八段。
解説は稲葉八段です。
<山崎八段 関連記事>
2004年度 のNHK杯。
山崎八段が初優勝したときの決勝の相手は羽生善治四冠(当時)でした。
個人的には羽生先生が一番嬉しそうに感想戦を行うのは山崎八段ではないかと思っています。
感想戦の早口で符号を読み上げる様子は、まさに神々の遊びです。
<羽生棋聖 対 山崎八段 感想戦>
You tube関連動画
ということで今日の一局は非常に楽しみにしていました。
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両棋士インタビュー&解説の戦型予想
山崎八段「方針を決めておかないと迷うので、方針を決めて指していきたい。近年は2回戦がなかなか突破できていない。本局が最大の試練なので、なんとか羽生先生に勝ちたい。」
羽生棋聖「限られた時間の中で、最初から目まぐるしい将棋になると思うので意識して指したい。」
お互いに意識したインタビュー内容です。
解説稲葉八段「山崎八段は独創的な将棋を指す。NHK杯も優勝し早指しに強い。羽生棋聖はどんな将棋も指しこなす絶対王者。今回の対局は山崎八段が得意な相掛りで、羽生棋聖が受けて立つ形になるのではないか。」
先手 山崎八段
後手 羽生棋聖で対局開始です。
対局開始
解説の通り序盤は相掛りの将棋を山崎八段が仕掛けます。
山崎八段ここで持ち時間をほとんど消化・・・
ちなみに2004年度のNHK杯も、同様に序盤で持ち時間を使い切って優勝を果たしました。
山崎八段が厳しいです・・・
先手9八角成がありますが、後手羽生棋聖駒損も関係なしと飛車交換を狙います。
後手2五飛車が狙いの一手。
先手山崎八段陣は飛車打ちに弱いので厳しい・・・
山崎八段、香車で受けますが冷静に飛車を引かれ2四歩とじわじわと攻められます。
数手進み、2枚角で攻める山崎八段。
詰めろかな?という局面に。
後手の羽生棋聖の飛車が成り込み、寄せを狙いますが、なかなか先手玉寄らず。
後手玉には詰めろがかかっているので、先手玉が詰まなければ勝ちです。
先手山崎八段、4七銀としっかりと受けます。
これ以上寄せる手がなく羽生棋聖投了となりました。
<投了図>
87手まで山崎八段の勝ち。
感想戦にもありましたが、序盤で△6四角と打っていれば後手有利だったとのこと。
羽生棋聖、山崎八段とも気づいていない一手でした。
稲葉八段はこういうカウンターっぽい手を見つけるのがうまい。
面白い対局でした( *´艸`)