NHK杯1回戦 第8局 斎藤慎太郎 七段 対 杉本和陽 四段

NHK杯1回戦 第8局 斎藤慎太郎 七段 対 杉本和陽 四段
NHK杯です。
斎藤七段対杉本四段の対局。
解説は中川大輔八段です。
棋士印象&インタビュー
斎藤七段は関西の若手棋士。奇麗なお手本のような将棋で中終盤が強い。
杉本四段は序盤からリードを奪うタイプ。中終盤のねじり合いを制したい。
戦形予想
解説「杉本四段は飛車を三間に振ってくる。斎藤七段は居飛車。最新の対抗形が見られるのではないか。」
今局が奨励会時代来の対局の様です。
先手 杉本四段、後手斎藤七段で対局開始。
戦形予想通り、先手杉本四段がノーマル三間飛車、美濃囲い、後手斎藤四段が居飛車、穴熊に。
序盤からサクサク進みます。
先手が6五の銀と飛車で3筋を突破できるかという展開。桂損しましたが飛車交換に成功し、振り飛車のお手本のような捌きを見せます。
手番もそのままに33角と穴熊の33銀と交換。勢いが止まりません。
先手の美濃囲いは手付かず、このまま後手斎藤七段に何もさせずに寄せきるか?と思われましたが・・・
後手、冷静に受けて穴熊を再生していき中々土俵を割りません。先手端攻めも絡めて攻めますが後手崩れず。
先手喰らいついて穴熊を攻略しましたが、後手玉が中段に移動し寄せづらい格好に。
駒が散乱しすぎてもーわけが分かりません。
しかしここで後手の手番。
隙をついて6六角。
素人目に見ても「あっ詰んだ。」と感じさせる手。
数手進めば駒がばらされて、からの飛車打ち。やはり奇麗な詰みに。
218手まで後手斎藤七段の勝ち。
うおーい!
魅せるぜ!斎藤七段!
相手の攻めを我慢して我慢して受けて、攻めが切れた瞬間に一気に仕留めるという。
相手のパンチを避けて避けて、ガードして最後カウンターで仕留めるという。
格好良すぎるぜオイ!!
杉本四段も若手らしくガンガン攻めて良かった!
両者の持ち味が出た面白い対局でした( *´艸`)
こういう将棋(ボクシング)好き。
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