第68回NHK杯1回戦 第1局三枚堂達也 六段 対 黒沢怜生 五段

第68回NHK杯1回戦 第1局三枚堂達也 六段 対 黒沢怜生 五段
NHK杯です。
第68回NHK杯の初戦。
注目の若手棋士同士の対局です。
解説は戸辺誠七段。
黒沢五段「三枚堂六段は積極的で終盤の切れ味が持ち味。負けないよう工夫をして指したい」
三枚堂六段「黒沢五段には小さい頃からお世話になっている。序盤から工夫してこられ、早見えで受けがしっかりしている印象」
解説「黒沢五段はNHK杯の記録係として有名。振り飛車党でバランスが良い。受けから入って終盤伸びていくタイプ。三枚堂六段は居飛車党の攻め将棋。黒沢五段が振り飛車党なのでどこに振るか、どちらが先に主導権を握るかが見どころ」
黒沢五段、失礼ながら童顔なので20代前半かと思っていたら、26歳なのね・・・
先手 黒沢五段、後手 三枚堂六段で対局開始。
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序盤は先手黒沢五段が中飛車穴熊、後手三枚堂六段が居飛車の左美濃の速攻系。
互いに駒組みが落ち着いたところで、後手が7三桂馬→6五歩と居飛車のお手本のような手で後手を揺さぶります。
これも居飛車の特権ですね( *´艸`)
あわせて△1三角も先手陣に睨みを利かせた良い手で、先手1筋、2筋の歩で角を追いやりますが、結局後手の角が5五の地点に。
先手の銀が穴熊にも迫り駒組が制限されています。
先手はなかなか手番が回らず防戦一方で厳しいです・・・後手の美濃囲いも手付かずの状態・・・先手の穴熊は金、銀2枚のみと崩壊しています。
後手飛車を8筋から4筋に展開して、飛車⇔角交換から5六香打ち→香成りとプレッシャーをかける手も見事。
先手勝負手の▲5六歩と自陣に効いている▲5五角を取る手を指しますが、後手も先手の飛車を取り返し、飛車打ちから後手受け無し。
最後は△1九金打ちから即詰みに打ち取り92手まで三枚堂六段の勝ち。
解説「最新の中飛車対急戦系の将棋。1三角の睨みが厳しく徐々に三枚堂六段のペースになった。黒沢に反撃を許さず、終盤鋭く寄せきった」
黒沢五段は棋王戦でA級棋士たちを破っている若手の強豪なのですが・・・
三枚堂六段の指し回しが光った一局でした( *´艸`)