第67回NHK杯第2回戦 第11局 菅井竜也 王位対橋本崇載 八段

第67回NHK杯第2回戦 第11局 菅井竜也 王位対橋本崇載 八段
NHK杯です。
先般タイトルを奪取した菅井王位対ハッシーの対局。
解説は菅井王位と同門の船江六段です。
両棋士プロフィール&戦型予想
菅井王位プロフィール
<関連記事>
橋本八段プロフィール
<関連記事>
https://kachishogi.com/hasimoto-takanori-1658
菅井王位は振り飛車党で序盤が特徴的。中終盤も強く隙がない棋風です。
ハッシーこと橋本八段は受けが強く重厚で手厚い棋風。こちらも終盤がお強いです。
両棋士インタビュー
橋本八段
「菅井八段はタイトルも獲得し、勝ち星を重ねている旬な棋士。思い切りぶつかっていきたい。」
菅井八段
「橋本八段は終盤が強く、重厚な棋風」
最近ハッシーのインタビューまじめですね( *´艸`)
船江六段の戦型予想
「互いに中終盤が強いのでそこが見どころになるのではないか」
先手 橋本八段
後手 菅井王位 で対局開始です。
[ad#co-4]
対局開始
お互いに相居飛車で始まり角換わりの将棋に。
先手橋本八段が▲4五歩から仕掛けますが・・・
△7五歩とこちらも歩の突き捨て。
ハッシーが歩を取り込み、ここから菅井王位の攻めが続きます。
お約束の△6五桂→飛車先交換です。
▲7三角と打ち、馬を作ることに成功しますが局面落ち着けば、
駒が捌けている菅井王位が良さそうです。
菅井王位、飛車を6筋に展開。6四桂馬とお約束の一手です。
ハッシーも2筋、3筋から歩の突き捨て、5五桂打ちなどで手を作りますが致命打にはなりません・・・
△4七歩成が厳しい・・・3八銀が金、飛車両取りです。
ここで大技の8九角打ち。
角のタダ捨てですが、△6七龍と飛車成りに成功。
素人目に見ても菅井王位優勢です・・・
ハッシーなんとか受けます。
落ち着いてみると詰みがなく、さすがハッシーです。
反撃のチャンスとばかりにたたきの歩から馬、角で敵陣を攻めていきます。
個人的にはお~~ハッシーきたー!! と思ったのですが・・・
ここで菅井王位の大技2。
というかこの手があったね。という手です。
8八飛車取りからの△2八飛車と王手馬取りです。
いやー辛いですね。ってか強。
△8八角打ちで追撃、形を決めておいて、ゆっくりと馬取です。
自玉の脅威になる駒を取ったことで、一気に後手が優勢になりました。
最後は端玉には端歩ということで、△9四歩+△8四金の必至をかけて、先手ハッシー投了です。
<投了図>
114手で菅井八段の勝利。
菅井八段つえー・・・っす。
序盤の機敏な攻め、8九角捨てからの寄せ、局面を決定的にさせる2八の王手飛車。
まさにタイトルホルダーの巧みな技でした。
個人的にはハッシーが好きなので残念でしたが( *´艸`)