NHK杯 準々決勝 第3局 渡辺明 棋王 対 稲葉陽 八段

NHK杯 準々決勝 第3局 渡辺明 棋王 対 稲葉陽 八段
NHK杯です。
解説は佐藤天彦名人。
解説「先手稲葉八段は早指し、鋭い攻めで知られていたが、徐々に長考派にシフト。
後手渡辺棋王は鋭い攻めながらも時代に合わせて受けのバランスも重視するようになった。」
<ここまでの対局記事>
先手 稲葉八段
後手 渡辺棋王で対局開始。
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序盤は相掛りで進行。
後手渡辺棋王は飛車先交換。
先手稲葉八段は飛車先交換を保留し、6八玉と工夫の一手。
解説「稲葉八段は飛車先交換をせず、6八玉とする傾向。一歩得よりも自陣に手を入れようとする手」
いいねいいね( *´艸`)
局面が進み、後手陣は中住まい、先手陣は桂馬2枚が跳ねた形に。
左から8八銀、7八金、6八玉、4九金、3八銀に加えて7七、3八桂馬と駒たちが躍動しています( *´艸`)
後手渡辺棋王は6四銀から飛車先を突破する狙いですが、ここで稲葉八段の4五桂馬。
一見ただ取りですが、解説を進めてみると、どうやら簡単ではない。
一目でなんかイヤーな感じです。
後手、桂馬は取らず、攻防の角打ちで応酬。進行は進み、
・先手飛車⇔銀交換、銀取り
・後手 銀⇔飛車交換、桂馬取り
解説「2枚変えで均衡は取れている」
稲葉八段飛車をキリマンジャロです。(豊川七段風)
でもでも稲葉八段が良さそうな感じです・・
何と言っても玉が広く、馬を作ることにも成功し持ち駒もあります。
後手渡辺棋王細かい攻めを繋げて飛車成りにも成功しますが、玉まで遠く、序盤に先手陣が構築した囲いが意外と固く広い。
先手陣詰まないということで、先手稲葉八段、馬を活用。加えて追加の角打ち。
詰みには至りませんでしたが、後手見込みなしで投了。
馬、角(馬)の攻めが必至級で、後手の龍もとってしまう手。
85手で稲葉八段の勝ち。
解説「稲葉八段の4五桂馬から局面が目まぐるしく変わった。全体を通して稲葉八段がうまく指した一局だった。」
渡辺棋王中盤少し盛り返すも及ばず・・・
稲葉八段が序盤からうまく指した一局でした。
次は序盤、中盤、終盤スキがない豊島八段との対局です( *´艸`)