NHK杯2回戦 第15局屋敷伸之 九段対青嶋未来 五段

NHK杯2回戦 第15局屋敷伸之 九段対青嶋未来 五段
NHK杯です。
解説は名解説者の木村一基九段。
屋敷九段
A級1組で2回戦からのシード。NHK杯21回目の出場と羽生世代のベテランです。
青嶋五段
C級1組でNHK杯初出場。先日AbemaTVの将棋チャンネルで放送された「若手VS
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インタビュー&戦型予想
屋敷九段
「NHK杯ではここ最近勝っててないので良い将棋を指して結果に結びつけたい。
青嶋五段
「屋敷九段は普段はにこやかで温厚。
解説
「屋敷九段は居飛車で軽快な棋風で序盤から意欲的な駒組みを行う。青嶋五段は居飛車、振り飛車を指しこなして終盤力が強い。二人とも天才肌で周りが驚く手を指す。
屋敷九段が40代、青嶋五段が20代だが、互いに群を抜いてそういった手が多い。NHK杯で見られたら良い。」
木村九段相変わらず良いこと言いますね( *´艸`)
対局開始
先手屋敷九段、後手青嶋五段で対局開始。
屋敷九段が居飛車穴熊、青嶋五段が振り飛車穴熊で進行が進みます。
まーさくさく進みます。
結局感想戦30分ぐらいありましたからね( *´艸`)
青嶋五段から仕掛けますが、結局角交換には至らず。
解説「互いに指したい手を指している」
飛車先を突破しやすいように屋敷九段2四歩と突き捨てて、6五歩と返しますが、
青嶋五段おしゃれに6六歩と垂らして銀をうまく活用します。
青嶋五段は銀⇔角交換、屋敷九段は桂馬、香車得です。
青嶋五段馬を作り、桂馬、飛車両取りの四六馬。
屋敷九段、7二歩と一回叩き、5三香成です。
「コチラの方が攻めが速い」との意思表示でしょうか。
っが屋敷九段の残り時間がじわじわと無くなってきています・・・
青嶋五段6七歩成りから6七飛車成り、7九馬と大駒を切って屋敷陣を丸裸に。
ぎりぎり詰みませんが、1一角のラインが玉のコビンに効いていて厳しいです。
こんなん指されたらもー嫌だ状態です。
案の定、角のラインにある銀を狙われる6五歩。
ここから屋敷九段も6一飛車、6四桂馬から後手玉を穴熊から引っ張り出し、
見せ場を作りましたが、結局詰まずに青嶋五段が必至(両王手)をかけて投了となりました。
ここで屋敷九段の持ち時間が少なかったのも痛かった・・・
<投了図>
後手玉は詰まず、先手玉は6八龍が5五角のラインが効いた両王手。
受けても桂馬打ちなどから一手一手です。
攻守ともに見込みなしで投了となりました。
94手まで青嶋五段の勝ち。
解説「青嶋五段の飛車を切った後に敵陣に殺到した手が良かった。
屋敷九段も攻めたが、終盤青嶋五段が好判断だった。」
面白い将棋でした。
屋敷九段側を持って見ていると怖くてひやひやもんでしたが( *´艸`)