第67回NHK杯 2回戦第1局 深浦康市 九段 対 増田康宏 四段

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第67回NHK杯 2回戦第1局 深浦康市 九段 対 増田康宏 四段
司会 藤田綾女流二段
解説 森下卓九段
NHK杯です。
今日の対局は面白そう!!
ベテランA級棋士と新人王若手棋士の対戦です。
深浦康市Koichi Fukaura 九段
棋士番号 | 201 |
---|---|
生年月日 | 1972年2月14日(45歳) |
出身地 | 長崎県 |
師匠 | (故)花村元司九段 |
竜王戦 | 1組(1組:8期) |
順位戦 | A級(A級:8期) |
※引用 日本将棋連盟データベース
https://www.shogi.or.jp/player/pro/201.html
タイトル獲得経験もある(王位3期)A級8期のベテラン棋士です。
居飛車の正統派で、受けの強さ、終盤力には定評があります。
劣勢でも粘り強く指し逆転勝ちを収めます。
増田康宏Yasuhiro Masuda 四段
棋士番号 | 297 |
---|---|
生年月日 | 1997年11月4日(19歳) |
出身地 | 東京都昭島市 |
師匠 | 森下 卓九段 |
竜王戦 | 5組 |
順位戦 | C級2組 |
※引用 日本将棋連盟データベース
https://www.shogi.or.jp/player/pro/297.html
第47期新人王を獲得した若手の強豪天才棋士です。
居飛車の本格派です。
インタビュー
深浦康市 九段 先手番
増田康宏 四段 後手番 で決定しました。
森下九段「深浦九段は同門、増田四段は弟子。深浦九段は粘り強い、とり餅のような将棋を指す、増田四段は手がよく見えて筋が良い将棋を指す」
深浦九段「増田四段は才気あふれる将棋を指す」
増田四段「最近はコンピューター将棋の手筋を参考にしている。力戦系の将棋を指したい」
森下九段にとっては同門、弟子と馴染みが深い二人の対局です。
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対局開始
お互い居飛車のまま飛車先を伸ばす展開に。
角換わりかと思われましたが、後手増田四段 角道を止めて、お互いに矢倉模様になりました。
ただ後手増田四段陣、少し雁木気味です。
矢倉が得意の森下九段を意識したのでしょうか( ^ω^)・・・
ちなみに増田四段は「矢倉は戦えない、雁木を使っていく!」と何かのインタビューで読んだ記憶がありますが・・・
進行は進みお互いに9筋から攻めを仕掛けていきます。
増田四段はスズメ刺しに、深浦九段も9筋に飛んだ桂馬が負担になりそうですが、端から手を作っていきます。
増田四段が良さそうですが、さすがA級棋士ということで、香車の連射で後手玉を引っ張り出し、飛車角で攻めていきます。
寄せられるかという局面です。3三と金が厳しいです。
ここで増田四段の8四桂馬、香車打ちで反撃。
飛車も絡めていき、細かい手筋で深浦九段を寄せていきます。
怪しい雰囲気です。
成金が残っていて先手玉(深浦九段)に詰めろがかかっている局面。
玉を逃がさないと詰みです。
どちらにしても金、銀打ちから詰めろが続いて厳しいですが・・・
ここで深浦九段まさかの攻めの手(3三と金)を選択。
<投了図>
増田四段見逃さず即詰みに。
142手で増田四段の勝ち。
即詰みの局面、深浦九段の顔色が変わったので、うっかりされたのかもしれません・・・
局面が目まぐるしく変わり、面白い将棋でした( ^ω^)・・・
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