【第67回NHK杯】加藤桃子 女王 対 近藤 誠也 五段
2017/09/28

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【第67回NHK杯】加藤桃子 女王 対 近藤 誠也 五段
NHK杯 1回戦第6局。
加藤桃子 女王(先手番)の登場です。
対戦相手は近藤 誠也 五段(後手番)です。
司会:藤田 綾女流二段
解説:佐藤 紳哉 七段
序盤・中盤・終盤 スキがないと思うよ~
写真:フリー写真素材 ぱくたそ
のクダリで一躍有名になったお方。
すてきな桂(かつら)とメガネを身に着けておられます。
一瞬誰かわからんかった・・・
ここでお互いのプロフィール
<加藤 桃子女王> 静岡県出身。2006年6球で奨励会入会。タイトルは女王3期、女流王座4期。NHK杯2回目の出場。
<近藤誠也 5段> 千葉県出身 2006年6球で奨励会入会。順位戦C級1組。NHK杯2回目の出場。
奨励会入会時期が近く、顔なじみの対局のようです。お互いNHK杯出場が2回目ということもあり注目です。
加藤 桃子女王はタイトル獲得も多く女流の強豪ですが、過去NHK杯で1回戦進出を決めた女流棋士は林葉さんしか見たことが無く、
今回も近藤五段勝利が妥当でしょうか。
ちなみに解説の佐藤七段は加藤女王が妹弟子とのことで解説前から肩入れしていますw デレデレです。
佐藤七段の両棋士印象&戦形予想
加藤女王
「元気ではきはきしている人柄で、将棋もはきはきした攻め将棋です。中盤~終盤から急所を見つけて攻めていくパワーがある将棋。」
加藤五段
「バランス型で、序盤で良い形を築いて良い手を積み重ねて勝っていく。序盤の駒組が少し変わっている印象。」
戦形予想→相居飛車の将棋で、加藤女王は研究してきていると思うので、中盤、終盤とうまく指せるか(ちょい肩入れ)
お互いのインタビュー
加藤女王
「近藤五段とは奨励会時代によく将棋を指していた。面白い人柄。将棋は居飛車等で手厚い将棋を指す印象。
相居飛車の戦いになると思う。
近藤さんは勢いがあって勝率も高く厳しい相手ですが、そういう相手と戦えるのはうれしいので思いっきり指したい。」
近藤五段
「加藤女王は居飛車党の攻め将棋でバランスが取れている将棋。NHK杯は前回一回戦負けだったので本局は1回戦でも多く指せるように頑張りたい。」
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対局開始
相居飛車の角換わり腰掛け銀の将棋に。
この将棋はプロご用達の研究将棋で、NHK杯、他棋戦で何度も見ることが多く、
正直
「またか・・・」
写真:フリー写真素材 ぱくたそ
でちょっとテンションダウンです。
冒頭の解説どおり、先手加藤女王 いきいきうきうきで、いきなり4五桂馬跳ねです。
からの7四歩の突き捨て。
もう後戻りできません。
この攻めがうまくいかなければ加藤女王厳しい展開に。
佐藤七段解説
「後手陣(近藤五段)は壁銀なので桂馬を取るまで攻めの面倒をみないといけない」
っとここで近藤五段も反撃。
歩の突き捨てから、2筋に歩の垂らしと桂馬打ちで、2筋にと金作りに成功し怪しい雰囲気に。
ここで加藤女王も7三角から馬をつくることに成功。
っが後手に技ありの6八桂馬成り捨てから、駒を清算。
お互いなかなか寄りませんが、後手陣玉が硬く、良さそうです。
局面が落ち着き、後手陣 近藤五段
5四金
攻めを急かされて、しかも加藤女王秒読みに。
駒を清算後、加藤女王 飛車を手に入れますが、攻めが遅いです。
かたや近藤五段は冷静に寄せに行きます。
2四桂打ち、2四歩から最後のお願いにいきますが、読み切られています。
先手陣必至、後手陣詰まずで加藤女王投了。
116手で近藤五段の勝利となりました。
対局の流れを振り返ってみても、加藤女王が攻めているようで、近藤五段すべてを見切られていました。
う~ん・・・妥当でしょうか。
女流棋士と男性棋士にはやはり差があるな~と感じる対局でした・・・