第67回将棋NHK杯 1回戦第18局 木村一基 八段 対川上猛 六段

第67回NHK杯 1回戦第18局 木村一基 八段 対 川上猛 六段
千駄ヶ谷の受け師こと木村八段の登場です。
厳密には現在は九段に昇段されています。
木村八段の棋風は相手の攻めを切れさせる「受け潰し」と呼ばれるほどの受けです。
そして終盤 相手がスキを見せれば一気に攻め立てます。
それまではとにかく受ける・受ける・受ける( ^ω^)・・・
途中から相手が苦しそうに見えるのが不思議なところ。
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対する川上六段は居飛車、振り飛車と両方指しこなす攻め将棋です。
木村九段の受けが川上六段の攻めか。どちらが勝りますでしょうか。
棋力的には木村九段優勢でしょう( ^ω^)・・・
解説はなめちゃんこと行方八段。
先手 木村九段
後手 川上六段で決まりました。
冒頭のインタビュー
木村九段「司会の藤田さん、解説の行方さんがびっくりして口がふさがらないような将棋を指したい」
川上六段「木村さんは受け将棋なので、攻めが切れないようゆっくりと指したい」
いつもの木村節で絶好調そうです。
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対局開始
序盤は両者居飛車で飛車先を伸ばす展開に。
木村九段の角替わりの催促に、川上六段が角道を止めて対応。進行は進み、結局角替わりになり、力戦計の将棋に。
ここからお互いに銀冠。
川上六段が飛車、桂跳ね、銀で攻めを計りますが、木村八段 5一角。
解説「木村八段の勝負手」
結局、
木村 八段→桂馬、銀取り
川上 六段→角取り
2枚変えになりましたが、川上六段の飛車の位置が5筋にきて悪いです。
進行は進み、木村八段 と金を作って飛車をいじめます。
川上六段の攻めをうまく受けながら、木村玉が徐々に入玉模様に。
上部をどんどん手厚くしていきます。
木村八段 受けに受けて、持ち味を発揮しています。
このあたりで川上六段も持ち時間が無くなって30秒将棋に。
川上六段攻めますが、木村玉に決定打を与えられず。
攻めに攻めますが、なかなか寄せきれません。
結局 木村玉の上部のと金が受け、攻めに働き入玉決定。
川上六段 飛車を詰まされる手を指されて見込みなしです。
127手で投了。木村八段の勝ちとなりました。
<投了図>
解説「木村さんの玉さばきが光った一局だった。川上さんも攻めて見せ場を作ったがもうひと押しが足りなかった」
木村八段(九段)強い!!というか負けづらい将棋です・・・
久しぶりに木村八段の対局を見ましたが、持ち味の受けを存分に発揮した面白い対局でした( ^ω^)・・・
木村八段はこの勝利で九段に昇段しました!
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