【棒銀対策】に三間飛車は本当に有効か考えてみる
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【棒銀対策】に三間飛車は本当に有効か考えてみる
飛車を3筋(7筋)に振って戦う戦法三間飛車
振り飛車は受けの戦法と言えますが、相手が棒銀、特に急戦棒銀を仕掛けてきた場合有効か考えてみました。
特に初心者の方がネットの将棋ゲームで対戦するときに、マッチングで相手も将棋を開始して間もない方と当たる場合が多いと思います。
棒銀が初心者向けの戦法ということもあり、相手が棒銀を仕掛けてくるケースも多く見られます。
「でも振り飛車を指したい!!」
という方は当然いらっしゃるわけで・・・
というわけで棒銀に対して三間飛車(振り飛車)が有効か少し考えてみました。
三間飛車(自陣)対 急戦棒銀(敵陣)
自陣が三間飛車(向かい飛車)を使用し、相手が急戦棒銀を仕掛けてきたケース。
急戦棒銀でよくある進行は、飛車先を伸ばした後の、7二銀。
相手がこの銀上がりの手を指してきたときは、「棒銀かも!??」のサインです。
あえて三間飛車を指してみます。(下記進行例は、向かい飛車に振り)
<9筋から棒銀を仕掛けてきた場合>
相手は銀を繰り出して銀交換、飛車先突破を狙います。
ここで銀をさばかれるとまずいので、飛車を8筋に廻って攻めにそなえます。
9筋から歩交換して銀をさばこうとしても攻めが続きません。
相手が角道を開けても、振り飛車の場合は自陣の角道が止まっているので、攻められることはありません。
ということで、棒銀の進行は防ぐことができます。
ここから長期戦になり、お互い囲いの駒組が始まることが予想されます。
自陣は振り飛車なので、美濃囲い、高美濃囲い、銀冠
敵陣は居飛車なので舟囲い、または穴熊に囲ってくるでしょう。
お互い駒組みが終わると開戦します。
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<7筋から棒銀を仕掛けてきた場合>
三間飛車の駒組が活きる展開は相手が7筋から仕掛けてきたときです。
相手は銀を繰り出し、角頭の歩交換で棒銀を試みますが、
ここで歩を取ってしまうと、銀をさばかれるので、歩をとらないことがポイントです。
そのまま相手が歩交換をしても、自陣の銀で冷静に歩を取りましょう。
これで棒銀は失敗です。
ですがっ、ここで相手は飛車を7筋に移動させて攻撃を続けてきます。
振り飛車の基本は相手の攻め筋に飛車を回すことですが、
三間飛車の有利な点は、このときに既に飛車が7筋にいるので、
他の振り飛車に比べて、一手得しているということです。
相手への反撃にも、自陣の囲いにも一手費やすことができます。
この場合は角の利きを活かすために、5六歩と突きます。
さて、ここで飛車の前にいる角を移動させて、飛車先を通します。
ここで分岐点です。
<相手が角道を開けていない場合>
歩で銀を抑えてくれば自陣の銀を引いた後に
引いた角を4六の地点に移動しカウンターも可能です。
<相手が角道を開けている場合>
角を活用されるとまずいので、
一気に飛車をさばきます。
銀を引いて、相手の角を防ぎながら飛車交換を狙います。
そして相手陣に飛車を打ち込んで三間飛車側有利です。
ここで相手から、8五銀と繰り出してきたり、7七歩と飛車先を叩いてきたりするケースがありますが、うまくさばければ振り飛車有利となることが多いです。
まとめ
三間飛車はすでに7筋(3筋)に飛車が構えているので、
いきなり棒銀に潰される展開を防ぐことができる点では有効と言えるでしょう。
そのほかの進行部分は、お互いの棋力により変わってくるので一概には言えませんが・・・!
この進行例は、実戦経験によって補えれるので、とにかく場数をこなすことが大切です。
相手が棒銀を使用してきても、「この手がきたら、あの手で有利になる!」と自然と選択肢が分かるようになるはずです♪
棒銀に三間飛車は有効か?
・四間飛車に比べて、速攻の棒銀に対して1手得
・角によるカウンターを狙いやすい
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