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【攻め方と受け方】四間飛車が将棋の初心者向け戦法なのは本当か? 

2021/04/21
 

【攻め方と受け方】四間飛車が将棋の初心者向け戦法なのは本当か?

皮肉を込めてこんなタイトルにしましたが、人によりけりですよね( ^ω^)・・・

好きな戦法させばええやんって話ですから。

ただ初心者の方が一番最初に覚える戦法は棒銀と四間飛車(しけんびしゃ)なのは間違いない!

そう進める著書、情報が多いので、自然と採用者も増えるでしょう。

四間飛車(振り飛車)は受け・待ちの戦法です。

棒銀はこの記事で扱っているので、

【おすすめの初心者向け戦法】棒銀ってなあに

棒銀の進行例~攻め方と受け方~

四間飛車の特徴を改めて記載します。

四間飛車の囲い(基本形)

これが四間飛車の基本的な駒組みです。

美しいです・・・

多分この囲いを見て芸術的、カッコ良いと感じたら、振り飛車が好きになっているかも!( ^ω^)・・・

囲いの名前&弱点

囲いは美濃囲いという形で金、銀の連結が横からの攻めをブロックします。

半面コビンが弱点で、3七の地点を攻められると途端に脆くなります。


よくある攻め筋が角と桂馬の攻め。

相手が角桂馬を持っているときは要注意です。

加えて横から飛車が効いてたらマジやべえっす。

攻め方と四間飛車の基本的な考え方

振り飛車の基本的な考え方は大駒を捌いて(飛車交換、角交換)、美濃囲いの堅さを活かしたま

これです。

ですので、藤井システムの生みの親、藤井猛九段が著書で仰っていますが、

振り飛車のコツは背負い投げのように、相手の力を利用してダメージを与える

つまりカウンターです。

居飛車のゴリゴリした攻めをあまり本気で受けずに軽くさばくイメージでしょうか。

この囲いも理にかなっていて、例えば相手が角の弱点の7五歩と攻めてきても、銀が隣にいるので、

受けに利いているんですね・・・

四間飛車の進行はこの記事に記載しています。

【対振り飛車】居飛車急戦棒銀とは?

振り飛車はカウンターの戦法なので、受け、待ちが必要なわけです。

相手からの攻めに応じて攻撃の仕方が変わるということです。

四間飛車のメリットは・・・

  • 短手数で駒組みが可能
  • 藤井システム、角交換四間飛車など、相手の戦法に応じて攻め方を変えることもできる
  • なんか振り飛車かっこ良い( ^ω^)・・・

ちなみに四間飛車(振り飛車)は相手の攻めを待つ戦法の為、

居飛車側も対策し、振り飛車に対しては穴熊の堅さで勝つことが定跡化したわけです。

そこで振り飛車側も対策として、振り飛車の攻めの戦法

藤井システム、角交換四間飛車、ゴキゲン中飛車が生まれました。

【穴熊対策】序盤の革命~藤井システム~

【攻め方・対策】角交換四間飛車の流れ(さわり)

ゴキゲン中飛車の攻め方と対策

将棋に歴史ありです・・・

でも振り飛車派の人はすごく抽象的ですが「振り飛車はなんかカッコ良い・・・」と使用するわけです。

振り飛車が居飛車穴熊を倒す棋譜は、振り飛車党の人は好きだったりします。(個人的な主観かもですが)

ごくまれに四間飛車の飛車先を伸ばして飛車先交換をする進行もありますが、

相手の陣形が乱れていれば、待つ必要もなく機敏に攻めることも大切です。

うまくいけば一歩得になります。

初心者の方向けにおすすめなのは棒銀と四間飛車どっち?

よく四間飛車と棒銀がどちらが初心者向けか比較されますが、人によりけりですが・・・・

個人的には棒銀でしょ!! 

と思います。

改めて特徴で比較してみると

棒銀の特徴

棒銀の攻め方:銀を繰り出し、飛車先を突破する戦法。角、桂馬も攻撃に加えるとより効果的

  • 銀を繰り出す攻めの戦法
  • 進行を覚えやすい(銀を敵陣に繰り出していくだけなので攻撃のイメージをしやすい)

四間飛車の特徴

四間飛車の攻め方:居飛車側の攻撃を受け流し、大駒を捌いて(飛車、角交換など)を囲いの堅さで勝つ。

(飛車先、自陣の桂馬跳ねから積極的に仕掛ける場合もあり)

  • 相手の攻めを受け流す必要がある
  • 進行が複雑

比べてみると・・・

棒銀の攻めか待ちの四間飛車か比べてみると、初心者の方に優しいのは棒銀だと思います。

例えば、ボクシングでパンチを出すのは誰だって簡単ですが、相手のパンチをかわすのは難しいですよね。

ましてカウンターなんて高等テクニックですから・・・

いきなり将棋を覚えたての初心者の方が四間飛車を指して、相手が居飛車棒銀を使用してくれば、

受け損ねて潰されてしまうのではないかと思います( ^ω^)・・・

私もなんか振り飛車かっこ良いと思って、四間飛車を意味も分からずに使って、

攻め潰されて負けていましたらね!

だからこそ将棋を覚えたての頃は棒銀で将棋の感覚つかんで、四間飛車を指した方が上達が早いと思います。一度棒銀の進行を覚えてしまえば、自分が四間飛車を使用した時も相手攻め筋(棒銀など)がある程度分かりますからね!

でもどうしても四間飛車で攻めたいんです・・・

先ほどの文章で四間飛車の飛車先を伸ばして・・・という記述がありましたよね。

実は四間飛車でも攻め筋があるんです。

ただこれは居飛車側の受け方が楽で、結局持久戦(穴熊)に持ち込まれて振り飛車不利になるので、

今までどの記事にも記載しておりませんでしたが・・・

下記図が四間飛車の攻め方(筋)です。

四間飛車の飛車先を伸ばせば自然と角道が開く状態になります。そこに

銀を繰り出していき攻める手順です。居飛車の棒銀と変わりません。

居飛車側は銀交換されて飛車先を突破されてはまずいので、飛車を回って受けます。

ここで振り飛車側の攻めが止まってしまいます・・・

居飛車側はこの間穴熊に組み直し持久戦に持ち込みます。

このままいけば囲いの堅さから振り飛車不利です。

そこで高美濃囲い、銀冠などにして、自陣の桂馬などを活用して攻めを続けていきます。(下記図)

この後攻めが続くかどうかというところですが、角、桂馬を絡めて、穴熊を端攻めから攻撃することも可能です。

ただ一手間違えただけで振り飛車側が不利になるので、穴熊恐ろしなのですが・・・

振り飛車攻めているように見えて攻めさせられているという展開です。

穴熊堅いんですよね・・・

四間飛車のお手本棋士

振り飛車御三家の久保利明王将、鈴木大介九段、藤井猛九段が有名です。

四間飛車の場合は、特に藤井猛九段の棋譜を見ると良いでしょう。

四間飛車の著書はもちろんのこと、角交換四間飛車、藤井システムなどの生みの親ですからね。

あとは久保利明王将の軽い駒のさばき方も参考になると思います。

まとめ

四間飛車、振り飛車の基本的な考え方は大駒を捌いて(飛車交換、角交換)、美濃囲いの堅さを活かしたまま、居飛車に勝つ!!

これに尽きるのですが、最近は居飛車側も穴熊を多用し上手くいかないことの方が多いです。

それでも四間飛車には、使ったことがある人にしか分からない、不思議な魅力があるんですね( ^ω^)・・・

ある程度将棋に慣れてきたら、四間飛車も指してみましょう。

駒をうばく捌いて(カウンター)居飛車側に勝った時は爽快ですよ!

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