封じ手とは?そして藤井聡太棋士の封じ手一覧【最新版】
どうも。ひろゆきです。
将棋番組やニュースでよく「封じ手」って聞くけど、一体なに?って思ったりしませんか?
封じ手って、その対局中に使っちゃいけない手のこと?なんて考えたり。⇦違います
Contents
封じ手とは
将棋の対局がその日だけで済まない時、有利不利が無いようにその日の対局の最後に次の手を書いて密封しておくものです。
翌日それを開き勝負を再開します。これは試合中断時に次の手を時間を使って考えないためのものです。
たしかに、理にかなってはいるのですが対局中の当事者には結構大きな心的ストレスになるようです。
また、この封じ手は後日、日本将棋連盟からオークションにかけられ一般の購入者に買い取られます。
この時の金額が相当高いこともあって話題になりました。記事の後半で封じ手の価格についてもまとめていきます。
封じ手の心的ストレスとは
それでは、なぜストレスを感じてしまうのでしょうか。
それは試合中断中、時間がたくさんあるので先ほどの封じ手が最善手だったのかをずっと考えてしまうためです。
中断中に、「あ、もっといい手があった!」と気づいてもすでに封じ手は密封されてしまっているので変更は利きません。棋士にもよりますが、ここで悩みたくないために封じ手をできればしたくないという棋士もいるようです。
藤井聡太棋士の封じ手ストレス
藤井聡太棋士もそうでした。2020年7月13日14日に行われた第61期王位戦七番勝負の木村一基王位との第二局。
藤井棋士が40手目を封じて、翌日に持ち越しとなりました。
この時、藤井棋士は「できれば木村王位に封じてもらい、勉強したかった」と語っています。
封じ手には、自分のサインを通常書くのですが、この時藤井棋士はそのことを忘れて木村王位に渡してしまい、指摘を受けるというちょっとしたミスもありました。
藤井棋士の発言から考えると、封じた手について中断中悩んでしまうからというより、封じ手の作法がよくわからないから、やってもらいたかったという結構単純な気持ちだったのかもしれませんね。
藤井聡太棋士の封じ手一覧
1回目
藤井棋士初の封じ手は、上述した
第61期王位戦七番勝負の木村一基王位との第二局 40手目
です。
ちなみに
第一局は木村王位が封じました。
封じ手オークション
この封じ手オークション、今までは大盤解説会場などで行われてました。連盟によると落札額は10万円前後だったとのこと。封じ手をネットオークションに出品するのはこの第61期王位戦七番勝負が初めてとのことです。
さて、藤井棋士の初の封じ手の競り落とし価格はいくらだったのでしょう。
何とその額、、、
550万1000円!!
なんという高額落札!
材料、ただの紙なのに・・・・・・
しかもこのオークション、初値は5000円からのスタートだったようです。
藤井聡太棋士の人気の高さが窺えます。
2回目
2回目も同じく木村王位との同じ七番勝負から。
第61期王位戦七番勝負の木村一基王位との第四局 42手目
ここで△8七同飛成という「常識外の一手」を封じ手とし、話題となりました。
この七番勝負気になる結果は、
藤井棋士が木村王位を80手で破り、七番勝負を4勝0敗で終え、藤井棋士初の王位獲得を果たしました。
同時に、八段に昇段することも決定。
18歳1ヵ月の若さで二冠獲得、そして八段昇段。
こうして史上最年少記録の樹立となりました。
封じ手オークション
この封じ手は歴史に残ります。
なんと落札価格
1,500万円!!!
史上最年少記録、受けの達人と呼ばれる木村王位を降す、などそもそも歴史に残る対局の最後の封じ手であるがゆえの金額ではありますが、それにしても高額!!
だって、材料紙だぜ!?
まとめ
この封じ手オークション、実は一時期第二局~第四局の3通(第三局は木村王位のもの)で計7500万円超となったようです。
しかし、いたずら入札の可能性もあり、50万円以上の高額入札者に名前や住所など連絡先を個別に確認していき、返事が無い人を除いていった結果、合計2250万円での落札となりました。
それでも十分高額ですけどね。
ちなみに、この2250万円はどうなったかというと、手数料を除く全てが九州豪雨被災地への支援活動に使われたとのこと。
こういうところいいですよね。
それではまた。良い将棋ライフを。
Author:ひろゆき
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