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【将棋棋士の年収】プロ将棋棋士になるにはどうしたらいいの?

2017/06/21
 
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プロ将棋棋士はどのように収入を得ているのでしょうか。

プロ棋士になる方法は?

少しまとめてみました。

 

 

プロ棋士の主な収入

 

収入は大きく分けて

対局料

賞金

の2つです。

 

プロ棋士

 

プロ野球

 

プロサッカー

 

どの世界でも実力がある選手(棋士)の年収は高いですよね。

 

一概には言えませんが、将棋の世界も一緒で実力ある棋士は総じて収入が高いです。

 

 

 

賞金

 

 

賞金はタイトル(トーナメント)で優勝すれば獲得できます。タイトルは大きく分けて8大タイトル、一般棋戦の2つです。

 

8大タイトル

主に新聞社がスポンサーについているタイトル戦。一番歴史が古いタイトル戦は1937年に開始された名人戦、優勝賞金が一番高いのが竜王戦(竜王ドリーム)です。2017年にはドワンゴがスポンサーとなり叡王戦が新設されました。

タイトル獲得者は羽生善治三冠、渡辺明二冠の存在が際立っています。特に羽生三冠は1996年に下記七大タイトル(叡王戦除く)を獲得し、一躍時の人になりました。

 

 

タイトル名 主催(スポンサー) 現タイトル獲得者 賞金
竜王戦 読売新聞 渡辺明竜王 約4,320万円※
名人戦 毎日・朝日新聞 佐藤天彦名人 非公表※
王位戦 新聞3社連合(北海道新聞、東京新聞、中日新聞、神戸新聞、徳島新聞、西日本新聞) 羽生善治王位 非公表※
王座戦 日本経済新聞 羽生善治王座 非公表※
棋王戦 共同通信社 渡辺明棋王 非公表※
王将戦 スポーツニッポン新聞社・毎日新聞 久保利明王将 非公表※
棋聖戦 産業経済新聞社 羽生善治棋聖 非公表※
叡王戦(新設) ドワンゴ 非公表

 

※年度により前後します。竜王戦賞金は日本将棋連盟ホームページより。

 

一般棋戦

八大タイトル以外の棋戦。新聞社以外のスポンサーがついた棋戦が多いです。賞金は非公表ですが数百万円が相場です。

 

タイトル名 主催(スポンサー) 現タイトル獲得者
NHK杯 NHK(日本放送協会) 佐藤康光九段
JTプロ公式戦 JT(日本たばこ産業) 豊島将之八段
銀河線 囲碁・将棋チャンネル 藤井猛九段
上州YAMADAチャレンジ杯 ヤマダ電機 船江恒平六段
新人王戦 しんぶん赤旗 増田康宏四段

 

 

上記タイトルを獲得すると賞金に加えて1年間タイトル保持者となり、

例、〇〇九段→〇〇名人 と呼ばれるようになります。

 

 

対局料

 

タイトル戦、一般棋戦で対局するときに発生する対局料。

タイトルホルダー、順位戦上位棋士は対局料も高い傾向にあります。

 

順位戦・・・朝日・毎日新聞主催の棋戦。A級順位戦の優勝者が名人戦に進み名人(上記 佐藤天彦名人)と七番勝負を行う。勝者が名人となる。

 

順位戦のランク

A級 10名

B級1組 13名

B級2組

C級1組

C級2組

フリークラス(順位戦不参加)

 

A級、B級1組以外の定数は特に定まっていません。このランクによって対局料も変動します。

A級棋士になるとトッププロ中のプロということです。

このほかにも将棋の普及活動(将棋教室、講演、テレビ出演など)の収入がプラスされます。

参考までに2011年頃まで日本将棋連盟から公表されていた対局料は下記の通り。

・名人  :約106万円
・Aクラス:約65万円
・B1クラス:約50万円
・B2クラス:約33万円
・C1クラス:約21万円
・C2クラス:約17万円
・フリークラスは基本給なし。

2011年から日本将棋連盟が公益社団法人化されて現在の対局料は不明確です。基本給制度も廃止になり、順位戦の対局料が実質的な基本給といえます。

 

 

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いやらしいんですがトッププロはどれくらい稼いでいらっしゃるのでしょうか・・・

 

 

 

2016年獲得賞金・対局料ベスト10

順位 氏名 昨年順位
1 羽生善治 三冠 9,150(11,900) 1
2 渡辺 明 竜王 7,390(4,577) 3
3 佐藤天彦 名人 5,722(2,616) 6
4 糸谷哲郎 八段 3,543(5,531) 2
5 山崎隆之 八段 3,206(1,346) 17
6 郷田真隆 王将 3,185(2,467) 7
7 豊島将之 七段 2,492(2,459) 8
8 丸山忠久 九段 2,210(1,106) 23
9 三浦弘行 九段 1,997(1,989) 12
10 深浦康市 九段 1,849(2,373) 9

【備考】

  • 羽生三冠(王位、王座、棋聖)が3年連続、通算22回目の1位。
  • 女流棋戦では加藤桃子女王が初めての1位。

 

※出典 日本将棋連盟 2016年獲得賞金・対局料ベスト10 https://www.shogi.or.jp/news/2017/02/201610.html より

 

 

やはり一位は将棋界のトップスター羽生三冠、続いて渡辺二冠、佐藤天彦名人の順となります。

トップ3がタイトル保持者。

獲得賞金が棋士の年収に直結します。

 

どうしたらプロの将棋棋士になれるの?

 

 

 

故米長永世棋聖の有名な言葉

「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」

プロ将棋棋士は天才中の天才です。

まずプロになるだけでも凄いのですが・・・

 

プロ棋士になるには

①奨励会入会(プロ棋士の弟子になる、推薦を受ける)

②奨励会を突破し四段になる

③晴れてプロ棋士に

 

この三点が大きな流れです。

 

①奨励会入会

奨励会について

三段から6級までで構成されており、二段までは東西にわかれて行い、規定の成績を上げると昇級・昇段となります。三段になると東西をあわせてのリーグ戦を半年単位で行い、上位二名が四段に昇段し、正式にプロ棋士となります。

引用:日本将棋連盟 奨励会について https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/

 

まずはプロ棋士から推薦を受けて(弟子になる)、奨励会に入会する必要があります。

全国の小学生将棋大会などで優勝するような子供たちが奨励会に集まってくるわけです。

天才たちの集まりということです。いわばプロ棋士の卵と言えます。

 

②奨励会を突破し四段になる

 

奨励会のなかで勝ち上がり、四段になれればプロ棋士の仲間入りです。

っが、これが大きな壁でタイトル戦で華やかに活躍する棋士達の裏には、

プロ棋士になれず第二の人生を歩まれる方が多くいらっしゃるわけです。

奨励会には年齢制限があり、26歳までに四段にならないといけません。

実質26歳で四段になれなければ奨励会を退会となります。

(諸説ありますが、第二の人生を歩むのに若い年齢の方が良いため)

 

年齢制限

満23歳(※2003年度奨励会試験合格者より満21歳)の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会となる。ただし、最後にあたる三段リーグで勝ち越しすれば、次回のリーグに参加することができる。以下、同じ条件で在籍を延長できるが、満29歳のリーグ終了時で退会。

昇段、昇級

三段から四段への昇段は年2回の三段リーグに参加し、1・2位の成績を取ること。初段~三段までの昇段点は、8連勝、12勝4敗、14勝5敗、16勝6敗、18勝7敗。6級~1級までの昇級点は、6連勝、9勝3敗、11勝4敗、13勝5敗、15勝6敗。

引用:日本将棋連盟 奨励会規定より https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/provision.html 

 

③晴れてプロ棋士に

 

奨励会を突破し四段になればプロ棋士の仲間入りです。

ここから対局料、タイトル戦賞金などで収入を得て生活していきます。

やったーーー!

 

まとめ

 

プロの世界は実力、成績が収入に直結します。

本当に将棋が好きで、好きで、強くないと生き残れないプロの世界。しかもファンを喜ばせないといけません。

ある意味、商品であるプロ将棋棋士になれば、ファン、スポンサーを楽しませる将棋を指すのはもちろんのこと、

キャラクター(人格)も必要になってきます。

将棋が好きで、なおかつ努力と才能が必要な世界です・・・

 

(奨励会問い合わせ参考)

日本将棋連盟・奨励会HP

https://www.shogi.or.jp/match/shoreikai/

 

 

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