【雁木囲いの攻め方と弱点】右四間飛車や棒銀との相性は?
【雁木囲いの攻め方と弱点】右四間飛車や棒銀との相性は?
今回は雁木囲い(がんぎがこい)について少し紹介します。
<雁木囲いの基本図>
「雁木は矢倉の出来の悪い弟」なんてある将棋漫画で紹介されておりましたが、
改めて雁木囲いが見直されてプロ間でも指されています。
ある漫画というのがハチワンダイバーという将棋漫画ですが、登場人物のなかには雁木使いが登場します。
雁木囲いで入玉するという渋い戦法を用います( *´艸`)
雁木囲いの特徴
色々な進行例がありますが、雁木囲いのポイントは・・・
<雁木囲いのメリット>
- 上からの攻撃に強い
- 柔軟に駒組ができる
- 角道を使いやすい
雁木囲いのメリットは上からの攻撃に強く、柔軟に駒組みできることです。
矢倉との大きな違いは角道が空いている状態なので、角を攻めに参加させやすいです。
基本方針としては右四間飛車に組むことです。
逆に右四間飛車を受ける時に適した囲いも雁木と言われています。
右四間飛車は中途半端に受けると一気に潰されますので、「上部をしっかりと受ける」点では
雁木囲いが適した囲いと言えるでしょう。
右四間飛車の攻めを切らせられればこちらが優勢です( *´艸`)
<雁木囲いのデメリット>
- 横からの攻めに弱い
- 7筋からの攻めに弱い
図の通り横からの攻めに滅法弱いです。
飛車交換には注意が必要です。
特に9筋に飛車を打たれた時には・・・アカーンです。
ということで飛車交換ダメ絶対です( *´艸`)
あとは7筋(玉頭)からの攻めも弱点・・・
例えば下記図のように急戦で棒銀を仕掛けられると受けが効きません。
角を▲8八角と逃がせば、9筋、8筋から歩の突き捨て、棒銀で相手ペース。
角を▲6八角としても6筋からの歩の突き捨てで相手も角のラインを活用してきます。
棒銀もこんな感じで(かなりてきとーな省略図。)
飛車先を交換、最悪の場合は突破、銀⇔角交換になるかもしれません。
ということで今日は
「雁木な気分」
と相手の陣形も見ず何も考えずに組んでしまうと、すぐに相手から潰されてしまいます。
持久戦(双方じっくりと駒組してから戦いが起きる)になれば上記の限りではありませんが、
相手が急戦を仕掛けてくれば要注意です。
角交換も雁木囲いの序盤では不利になる場合が多いです。
まとめ
<雁木囲いのポイント>
・右四間飛車と攻守ともに相性が良い
・角のラインが通っているので(通しやすい)、右辺の攻撃(飛車、銀、桂馬)も厚みが増す、バリュエーションが増える
・横からの攻め、角頭からの攻めには要注意
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