対局の流れ
対局の流れ
将棋の対局の流れは大きく分けて3つに分かれます。
序盤
中盤
終盤
本当に強い方は序盤・中盤・終盤スキがありません。
この流れを意識しながら将棋に取り組むと格段に強くなります。将棋には色々な囲い、戦法がありますが、あくまで将棋に勝つ戦術であり、戦略ではありません。
序盤・中盤・終盤の全体の流れを読む力を身に着けることが大切です。
自分がどういう手を指すか、相手がどういった手を指してくるか、狙ってくるか、その手にどう応じるかを考える思考力を身につけましょう。
※囲い、戦法も、もちろん大切なので、別記事にて紹介します。
序盤、中盤、終盤の流れを紹介します。
序盤
一般的に将棋開始から20手~30手までが序盤と言われます。
この間、お互いに駒組み(玉を囲う作業、急戦など)を行います。
駒組み(陣形)を整え、戦いに備えます。
20手~30手以降も駒がぶつからない場合(長期戦)もありますし、駒組みが整う前に戦いが始まる場合(急戦)もあります。
将棋は玉を取られれば負けるゲームです。
序盤はなるべく玉を安全な状態(囲い、戦場から遠ざける)にする意識を持ちましょう。
これもケースバイケースで、相手が急戦を仕掛けてきて、玉の囲いを優先すると不利な状況に陥る場合があります。
相手の戦略にあわせて臨機応変に対応しましょう。
序盤は将棋の歴史の中で棋譜が整備され、研究されています。
これを定跡といいます。
定跡を勉強すれば、相手の手に一番ベストと言われる手を指すことができるので、持ち時間短縮にも繋がります。
中盤
駒組みが終了して、駒がぶつかれば中盤です。
序盤からの駒組みが上手くいけば有利な状況で局面を進めることができます。
駒の損得を考えながら指すことも大切です。
<駒の損得>
駒の価値 高い → 低い
飛車→角→金→銀→桂馬→香車→歩兵
と言われています。
価値が高い駒を多く持っていれば勝利に近づきます。
局面によっては駒の損得(銀⇔桂馬交換など)が関係しない場合もありますが、
最初の内は駒の損得を意識して指すことが大切です。
終盤
玉の囲いがお互いに崩れだし、玉に王手がかかり始めると終盤です。
終盤は駒の損得よりスピードが大切です。
自玉の詰みを読みながら、相手の玉をどう詰ますかを考えます。
極端な例ですが、下図の場合、竜(飛車)が取れる状況ですが、5二金で負けとなるので、一手受けなればなりません。
終盤はこういった詰む、詰まないをお互い読み合います。
この頃にはお互いの持ち時間も無くなっており、秒読みにも追われます。
序盤に定跡を研究し、うまく局面を運べれば、終盤にも時間を少し余らせることができるので全体を通した時間配分も大切です。
この終盤を制し、相手の玉を詰ませれば勝利です。
負けた場合は「参りました」と声を出し頭を下げること、または自玉が詰むと分かり(必ず負ける)、指す手が無ければ投了するのがマナーです。
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